フランク・キャプラとコロムビア社を一躍一流に押し上げた大ヒット作。
ロマンチック・コメディの古典、元祖ツンデレ。
バスを降りてからの後半のテンポのよさ。いつ見ても、何回見ても面白い。
(そんなに本数多く見ていないけど)クラーク・ゲーブルは本作がいちばん格好良い。ゲーブルを真似てワイシャツの下にアンダーシャツを着ない男が増え、下着メーカーから苦情があったとか。ヒロインの父親(大富豪)が彼を気に入ったのと同じように、本作のゲーブルは男性客にも受け入れられた。
今回は、横顔は左側からしか撮らせなかったというクローデット・コルベールをチェックしながら見た。やっぱり左からの横顔が多い。が、右のカットも少しだけあった。
DVD特典に入ってたキャプラ・Jrの解説によると、ジェリコの壁は台本になく、コルベールが撮影中に出したアイデアだったという。
製作された1934年は「キング・コング」の翌年。
この映画でも背景に大恐慌時代のアメリカが描かれている。
点